2024/10/04 18:24


ハロウィンのランタンはなぜカボチャなのか?ジャック・オー・ランタンとは?
おはようございます!こんにちは!こんばんは!
フラワーショップ KALIANg(カリアン)です。

ハロウィンの雰囲気が街のあちらこちらでちらほらで出来ましたね。
KALIANgの店頭にはすでにハロウィン色でいっぱいです。

さて、前回に引き続きハロウィンのお話をさせて頂きます。
いくつか記事にまとめてみますので、どうかご覧ください。
過去の記事はリンクを貼ってありますので、そちらからご覧ください。

それでは、記事の一覧です。

2.ハロウィンのランタンはなぜカボチャなのか?ジャック・オー・ランタンとは?

ということで、今回のお話に行ってみましょう!

ジャック・オー・ランタンって誰ですか?

あのくりぬいたカボチャのお顔。あれって誰ですか?って疑問に思ったことありませんか?
ぬるっと日本にも定着したハロウィンのカボチャですが、ジャック・オー・ランタンやかぼちゃのジャック、ジャック・ランタンなどと言われたりします。では、そのジャックが誰なのか?
探ってみましょう!

ジャック・オー・ランタンの「ジャック」は、英国では、誰か分からない男のことを「ジャック」と呼びます。
「あー、あいつね」みたいな感じです。または、日本で言うところの「山田太郎」みたいなことでしょうか。

一旦、ハロウィンについてのおさらいですが、

・ハロウィンというのはもともと古代ケルト人のお祭り「サウィン祭」だった。
・ハロウィンとなったのはキリスト教が普及してから
・11/1のサウィン祭は収穫のお祭りで10/31はあの世から祖先の魂と共に悪霊がやってくる
・かつてはかぼちゃではなく、カブだった
・スコットランドからアメリカ大陸に渡った移民がカブではなく、かぼちゃを使った

ということを前回お伝えしました。

そこで、今回は、ジャック・オー・ランタンの言われをお伝えします。

今では三角お目々のかぼちゃ🎃は、Halloweenでは定番の飾りですが、何故か分からずかぼちゃをくり抜き飾っていました。

そのジャックってだれ?謎に今回は迫ります。

「ジャック」は「いじわるでケチなジャック」

その前に、まずジャックのお話をしないといけません。
これは諸説あるイギリスやスコットランドに伝わる昔話です。

むかーしむかし、あるところに鍛冶屋のジャックという男がいました。
たいそうケチでずる賢く、嘘つきで乱暴ものをでした。
普段から女性や子どもに嫌がらせをしたり騙したりしていました。
そのジャックは酒を呑み呑み悪事三昧。
酒は呑んでも呑まれるなです。

そのジャックは、あるハロウィンの時、あの世からこの世にやってくる悪魔と出会います。
悪魔はジャックの魂を取ろうとしますが、
ジャックは「酒代が払えなくて困ってる」といって「最後に酒を飲みたいといい」などといい、言葉巧みに悪魔をだまします。
そこで仕方がないから、悪魔はコインに姿を変えます。
その時、ジャックは、そのコインを十字架で押さえつけ、コインとなった悪魔を財布に閉じ込めてしまいます。
悪魔は、たいそう困り、ジャックに出してほしいと懇願します。
ジャックはしめしめと思い、悪魔に10年の間、ジャックの魂を取らないという約束をします。

そして10年後のハロウィンの日、悪魔は再びジャックのもとを訪れました。
今度はジャックは、「死んでしまう前にあのリンゴを食べたい」といいます。
悪魔はまたしてもジャックの言うことを聞き、リンゴの木に登ります。
ジャックは悪魔が降りてこないうちに、リンゴの木の幹に十字架を彫り込んでしまいます。
悪魔は十字架があるため、木から降りてこられなくなります。
そこで、ジャックは悪魔と「地獄へは行かない」という約束をするのです。


また数年たち、いよいよジャックは天寿を全うして死んでしまいます。
ジャックがあの世の入口で、聖ペテロにより「お前は日頃の行いの悪さから、天国に行くことはまかりならん」と。
当然許されず、地獄へは悪魔との約束で行くことは出来ません。
仕方がないので、このままこの世を魂で彷徨うことになります。
途方に暮れたジャックは悪魔に相談すると、
悪魔は「何もないのは不憫だろう」からと。
ジャックが道に迷わないようにと松明に火をもらいました。
そしてジャックは野菜をくり抜き、その火が消えないようにしました。
それ以降、ジャックの魂はこのランタンの灯とともに、この世をさまよい続けている、といいます。

以降、人々は、ハロウィンの夜に、カブや野菜をくり抜いたランタンを作り、悪魔に悪さをするジャックがいるよ、というのをお知らせする意味で玄関にランタンを置くようになりました。
それがアメリカに伝わり、カブの代わりにかぼちゃを作り、ジャックの顔をくり抜き、悪魔よけにしたというお話です。


蕪で出来たジャックのランタンを石膏で作ったもの↑
英語版ウィキペディアのRannpháirtí anaithnidさん, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7788068による

このお話もいくつかあるようです。
そして登場人物(人っていうのか?)もさまざまです。
聖ペテロは、日本で言うところの閻魔さまのような存在でしょうか。
悪魔はどっちかというと日本なら死神?のような存在ですかね。
そして、何度もジャックに騙される死神は、ジャックより誠実な気がします。

そんな事で、ハロウィンには、かぼちゃを飾るそうですよ。

ちょっと長くなってしまいましたが、ケチなジャックにまつわるハロウィンのかぼちゃのお話でした。

次回は「3.ハロウィンは万聖節?なぜキリスト教のお祭りとなったのか」をお伝えします。