2025/03/02 15:34

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは!Flower Shop KALIANg(カリアン)です。

今回はミモザの種類についてご紹介したいと思います。

実はミモザといわれる植物は、アカシアというのが正式なお名前なんです。
そのアカシアもとても種類が多く、鉢物としてだけ出回ってる品種もあります。
しかしながら、切花として流通している品種は限られています。


それでは、そのミモザの種類をこちらでご紹介していきましょう。


ミモザの取り扱い方法についてはこちらへ

 
 
アカシアいわゆるミモザの種類は、そのほとんどがオーストラリアやタスマニアなどに多く自生しております。
そのなかでも比較的人気のある品種を紹介してまいります。

 

1.ギンヨウアカシア

ギンヨウアカシアは、その名の通り、葉が銀色がかっています。葉の形状は、羽状の細かい葉がついています。
日本においては、一般的にミモザというとこのギンヨウアカシアを指します。庭木など植木としても出回ってる品種です。

切り花としては一番流通量が多くあります。
2月から3月にかけて、東京の市場へは主に、千葉県、静岡県、和歌山などから出荷があります。

つぼみの状態からもしっかり咲いてくる花ですが、水が切れやすいため、生産地での処理、仕入後の花屋さんでの水あげ処理によって品質が左右されます。ですから信頼のおける花屋さんで購入することをオススメします。KALIANgでは、ミモザの水あげには細心の注意を払っています。

学名:Acacia baileyan
英名:Cootamundra wattle
和名:ギンヨウアカシア




 
2.フサアカシア’ミランドール’

フサアカシアは、イタリアでは3月8日のミモザの日に日頃の感謝の気持ちをこめて女性に贈る花として有名です。
また、フランスでは、主に南仏地方で行われるミモザ祭りの花としても有名です。
ミモザという香料はこのフサアカシアから採れます。

切り花としては、輸入が多く、イタリアから入ってきます。水あげは比較的簡単です。銀葉アカシアより花が大きく咲くのが特徴です。

学名:Acacia dealbata 'Mirandole'
英名:silver wattle
和名:フサアカシア




 

3.銀葉アカシア’プルプレア’

銀葉アカシアの変わり種で、葉先が赤みがかった紫色になります。花もすこし赤みがかった黄色となります。
成長した葉はギンヨウアカシアとおなじ、銀色がかった葉です。

庭木としても大変人気があります。
赤みがかった葉先が花の季節ではなくても美しいのが特徴です。
かつては庭木のみで流通していましたが、近年は集荷してくる農家も増えて切り花としても普及しています。
ちなみに、「プルプレア」とは、「紫色の」という意味で、本来は新芽が紫色に見えるからその名前が付きました。
ミモザは個体によっては赤く見える場合もあります。

学名:Acacia baileyana 'purpurea'
英名:Cootamundra wattle'purpurea'
和名: ギンヨウアカシア'プルプレア'



 

4.パールアカシア


アカシアの仲間でも、葉が羽状になってない品種です。そもそも、葉といってますが、アカシア属の大部分の植物は、葉状体(フィロード)といい、葉柄が、変化したものと考えられています。パールアカシアの葉状体は、起毛しており、シルバーグレーからグリーングレーのような色をしています。その形状から日本では、パールアカシアもしくは真珠葉アカシアといいます。
切り花としての流通はミモザのトップシーズンからやや後半に向けて出荷となります。
国内生産者だけでなく、輸入花材としても流通しています。
ただし、輸入花材については、水につかってこないため、花が劣化している場合もあるので注意が必要です。

学名: Acacia podalyriifolia
英名:queensland silver wattle
和名:真珠葉アカシア



 

5.アカシア・ブラックワトル

切り花のアカシアの花としては、優しいクリーム色をしています。花の大きさも大きく、羽状の葉を持っています。
またフサアカシア同様香りもよいのです。

枝は黒色か赤褐色をしており、それが名前の由来かと推測します。アカシア・メアンシイが正式名称です。
切り花としてはフランスミモザの名前で流通していることもあります。
このブラックワトルが入荷したときは、非常に固いつぼみでの入荷となりますが、
しっかり水あげをして蒸か(促成)してから販売しております。
かつては、タンニンの原材料として使用していたが、近年、ハーブとしても研究されており、アカシア樹皮抽出物の生理活性については、1994年に抗菌作用の研究が行われ、それに続いて、抗酸化活性、抗ガン作用、抗菌作用、抗酵素阻害(リパーゼ阻害 、α-アミラーゼ阻害 、グルコシダーゼ阻害)、抗糖尿と抗肥満作用などを有することが報告されている。またヒト臨床試験においても安全性に加え、食後血糖上昇抑制などが報告されている。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』モリシマアカシア)

学名:Accacia mearnsii
英名: brack wattle
英名: モリシマアカシア

 

6.アカシア・ブルーブッシュ

アカシア・ブルーブッシュはその名の通り、青白いというかシルバーブルーの美しい葉のアカシアです。
オーストラリアの国立植物園で見つかった珍しい品種です。
日本でも園芸種として流通は増えてます。
樹命が10年程度と短いという報告もあります。
切り花として流通していることはほとんどありません。
が、近年、花よりも葉ものとして流通するほうが今のところ多く見受けられます。
こちらの品種については、ご注文いただけると植木鉢としてご手配することは可能です。

学名: Acacia covenyi
英名:BlueBush
和名: アカシア・ブルーブッシュ


7.アカシア・カルトリフォラミス

日本では、三角葉アカシアやアカシア・ナイフブレードなどといいます
が、アカシア・カルトリフォラミスというなかなか覚えにくい名前のミモザです。
葉(正確には葉状体)の形が、三角の形をしています。

切り花としての流通は、アカシアのシーズンの後半の方になります。
国産品は少なく輸入花材として出回ります。

学名: Acacia cultriformis
英名: knife leaf wattle
和名: 三角葉アカシア


 

8.アカシア・フロリバンダ


アカシア・フロリバンダは和名のとおり全体的にしなだれるような品種です。葉(正確には葉状体)が非常に細い品種です。
花はクリーム色で小さく縦に付いています。
ガーデンでは比較的半日陰でも対応力があります。
輸入花材として、アカシアのシーズン後半に流通しています。

学名: Acacia floribunda
英名: gossamer wattle
和名: 枝垂れアカシア




 
9.アカシア・スノーウィーリバー
スノーウィーリバーワトルの名前の通り、オーストラリアの南東部のスノーウィー川の近辺に自生しているアカシアです。
そのほとんどのアカシアが大きくなる性質を持つなかで、このスノーウィーリバーワトルは、小降りにまとまる性質を持っています。
葉状体も非常に小さく小降りです。
おもに植木として流通しています。

学名: Acacia boormanii
英名: Snowy River wattle



 

10.アカシア・ブリスベン


アカシア・ブリスベンは、ごく細い葉状体を持っており、花は薄い黄色からクリーム色のものを付けます。
開花時期が一般的なミモザに比べて遅く、7~11月となります。
こちらも切り花ではなくおもに鉢物として流通しています。

学名: acacia fimbriata
英名:fringed wattle
和名: アカシア・ブリスベン


 それでは、ここでミモザのお名前の由来を紐解いてみましょう。
 ミモザの語源は、もともとはギリシャの無声演劇いわゆるパントマイム劇であるmimosを語源としています。
 そしてミモザは、マメ科オジギソウ属の総称でした。
 オジギソウの葉が閉じる様が、ギリシャのパントマイム劇「ミモス」の動きに似ていることからそう名付けられました。
 ところが、この「ミモザ」といわれる「オジギソウ」と、私たちが「ミモザ」として認識している黄色いふわふわでポンポンの花が付く「アカシア」とが混同されてしまい、いつしか「アカシア」を「ミモザ」と呼ぶようになりました。そこで、日本でも「ミモザ」は、黄色いふわふわでポンポンの花が咲くものを「ミモザ」と認識するようになります。
 ですから、「ミモザアカシア」は「銀葉アカシア」のことを指し、「フランスミモザ」は「フサアカシア」を指すようになります。
 さらにややこしいのは、明治時代になり、ニセアカシアが導入されたことです。ニセアカシアはアカシアの葉に似た木という意味で「ニセアカシア」という名前ですが、植物学上は「ハリエンジュ」と呼ばれる植物です。このハリエンジュからミツバチが集めた蜂蜜は非常に上質であり人気も高いため、「アカシア蜂蜜」として流通するようになり、ハリエンジュをニセアカシアと呼ばず、アカシアと親しみを込めて呼ぶことが多くなり、いわゆる黄色い花の付くミモザの学名アカシアと、ニセアカシアもアカシアと呼ばれ、混乱を招くようになりました。
 そのような経緯から、本来の植物学上の「ミモザ」を「オジギソウ」とよび、本来の植物学上の「アカシア」を「ミモザ」と呼び、本来の植物学上の「ハリエンジュ」を「アカシア」と呼ぶことが広まりました。
 しかしながら、植物名としてはややこしいことは変わりがなく、イギリスやオーストラリアでは、いわゆる「ミモザ」は品種名で呼ぶ場合は学名の「アカシア・~」と呼ぶか英名である「ワトル」をつけて呼ぶことが多くあります。

ミモザの品種と名前の由来を紹介してみました。
詳しくはまた次回告知いたします。
 
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この話の続きです。
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