2025/08/08 09:42
さて、お盆には何をするのでしょうか?
お盆はお休み、わーい!ではなくて、本来お盆は何をするのでしょうか。
前回の「お盆の話① お盆休みの本当の理由、お話します。」でお伝えした通り、お盆のお休みには意味があるのです。
前回にお話した通りなのですが、お盆には祖先の霊がお家に帰ってきます。
ですから、お家ではお迎えするため準備をしなければなりません。
■お盆の風習

お盆には、祖先が帰ってくるのですが、いろいろと準備をしなければなりません。
地域によって、風習は様々なのですが、精霊馬といって東京や東日本では、馬と牛を用意します。
たとえば、キュウリとナスに割りばしやおがら(麻幹)をさして、牛と馬にします。
これに乗ってご先祖様が家にやってきます。

また、お迎えするためには迎え火、お送りするためには送り火をします。
迎え火と送り火はおがらを焚きます。
迎え火とは13日の夕方に玄関などで焚きます。
お盆は「火」というのが重要なのです。
そして、精霊棚をつくり、お供えをします。
精霊棚には、まこもを敷き、ハスの葉の上にお供えをします

そして。行燈(提灯)に火をともします。勿論現代では電気式なのですが。
鬼灯(ほおずき)を飾ったりします。

関東でお盆にお供えする「水の子」というもの。キュウリとナスをさいの目に切って、お米(ごはん)を少量混ぜたものをお供えします。
そして、精霊棚にお供えするものとして、五供(ごく)と呼ばれるものがあります。
それは、「香」「花」「灯明」「浄水」「飲食」が基本とされています。
お盆は基本的には仏教の教えの中で伝えられているものなので、当然お花が入ってきます。
仏教の教えにおいては、「お花は第一の供養」なのです。
そして、送り火を焚いてで15日の夜に、お家に来たご先祖様の霊を送ります。
ちなみに、「盆踊り」とは、15日の盆の翌日、16日の晩に、寺社の境内などに老若男女が集まって踊るのを盆踊りといいます。
これは地獄での受苦を免れた亡者たちが、喜んで踊る状態を模したといわれています。
さて、まとめですが、以下のような流れとなります。
お墓やお仏壇を清め、整える
五供(ごく)を精霊棚に飾る
盆提灯を飾る
お供えをして親戚・家族が集まる
祖先の霊を13日に迎え火でお迎えして16日に送り火で浄土へお見送り
家の門や玄関で焙烙というお皿でおがら(麻の茎)を焚く
きゅうりで作る馬、ナスで作る牛をひと組供える
お供えするもの(野菜で作った馬と牛、五供(香・花・灯火(蝋燭・盆提灯)・浄水・飲食))
水の子(ナスやきゅうりをさいの目に刻み洗った米と水を混ぜた物)を蓮の葉に載せて供える
とくに、四十九日を過ぎて初めてお迎えするお盆には、白い花、白い提灯など白を基調として飾るのが一般的です。

いろいろとお盆についてはしきたりなど地方によって異なりますが、まずは、お盆を迎えるために、準備をすすめましょう。
フラワーショップKALIANg(カリアン)では、お盆のお供えするお花のご注文を承っております。
その他、お盆のお供え物などご相談を承りますので、お困りの際はご連絡ください。
それでは、また次回もよろしくお願いします。