2024/09/03 13:12

今年は9月17日がお月見です

夜、仕事帰りにふと空を見上げると、真っ暗な夜空に煌々と月が輝いていることがあります。それが満月ともなると何故か綺麗だな、としばらく眺めてしまいます。

昼の太陽と比べて月は夜空に輝く。
太陽は眩しすぎて、見続けることは難しいですが、月は東から上って、西に落ちるまで、ずっと見ていられます。

そう、人々は昔から月を愛でる習慣がありました。


観月の宴や月見は、古来中国から伝わります。
平安時代の貴族の間で流行して以来、徐々に広がります。

そして江戸時代には庶民に広がります。

よく言う中秋の名月とは、旧暦の8/15のことで、現代の暦に当てると毎年変わります。
ちなみに2024年は9/17が中秋の名月です。

お供えするススキのこと

中秋の名月は、お月さまに、ススキとお団子をお供えします。
お月さまとは、そもそもなにか?
それを説明するのには日本の神話を簡単にご紹介します。
日本では太陽神の天照大御神という神様がいます。と同様に、月の神様は、月読命(ツクヨミノミコト)がいます。
月読命は、暦を司る神であり、農業神でもあります。
かつて日本では、太陰暦という月の満ち欠けを見て暦とし、農作物を育てていました。
そこで、月の神様がいて、いつしか、お月さまとして親しまれ、お供えをするようになりました。

お月さまへのお供えといえば、ススキにお団子と決まっていますが、なぜススキとお団子なのでしょうか。

ススキは、稲穂の代わりと言われ、収穫に感謝することで飾られました。
さらに、月読命の依り代(神様が目印にていらっしゃるところ)と言われています。
また葉や切った切り口が鋭利であり、邪気を斬り裂くといわれています。
(邪気とは、人々の身体や身の回りに病気や悪いことが起きること)

KALIANgの店頭には、ススキがそろそろ並びます。 実は、ススキにはいろいろな種類があります。 まず、一般的なススキ。これは全体的に葉が緑です。 そのほかにもこんなススキがあります。
タカノハススキ・・・黄色い斑がところどころに入り、一般的に生け花のお稽古などに使います。 シマススキ・・・こちらは白い斑が葉に縦に入り縞模様が美しい品種です。 糸ススキ・・・普通のススキよりもかなり葉が細く糸のような葉の形状をしている品種です。 屋久島ススキ・・・イトススキをさらに矮小化したものです。屋久島にあると言われています。 ハチジョウススキ・・・日本列島や南西諸島に自生している大型のススキです。 また、ススキ類は海外でもガーデニングのテクスチャとしても人気で、 ハチジョウススキの改良種でコスモポリタンやキャバレーなどの品種も生まれています。 お供えものについて


お団子は米粉をつかい作られるため、こちらも稲の収穫に感謝しつつお供えすると言われています。

関西では、芋名月ともいわれ芋類の収穫を祝う日であり、芋をお供えします。
また、お団子をお供えする場合も、里芋の形に似せてお供えします。


お月見は十五夜だけではない?

お月見は十五夜だけではなく、「十六夜」もあるんです。
「十六夜」と書いて、「いざよい」と読みます。
これは、十五夜より30~40分程度遅く月が上ってくるため、「いざ宵」つまり「早く月よ、出てきておくれ」というやきもきしながら待つ、というのが風流だと言われていました。そして、十六夜の翌日の十七夜の月を立待月(たちまちづき)、十八夜は居待月(いまちづき)、十九夜は寝待月(ねまちづき)、あるいは臥待月(ふしまちづき)といいまして、だんだん月が出てくるのが遅くなり、月齢(月の満ち欠け)も変わってくるので、それが楽しみだということです。
貴族たちの風流もなかなかのものですね。



次回はお月見に飾るお花についてご紹介します

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